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理学療法士に向いてない?と不安な学生へ!ピラティスを学ぼう
理学療法士に向いていない学生はどのような特徴があるのでしょうか。自分は向いているのか気になる…と不安に思う方も少なくないでしょう。理学療法士を目指す学生は、多くの勉強や実習があり、大変です。
この記事では、理学療法士に向いてないと不安に思っている学生に向けて、理学療法士の仕事内容を確認し、理学療法士に向いている学生・向いていない学生の特徴、理学療法士を活かした仕事や資格も紹介します。
理学療法士としての適性を知り、不安を解消するためにぜひご覧ください。
目次
理学療法士の仕事内容は?
理学療法士とは、どのような仕事なのか疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。
理学療法士(Physical Therapist: PT)とは、ケガ・病気など身体に障害のある方に対して、安全に日常生活が送れるように関わるリハビリテーションの専門職です。
理学療法士は、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復・維持、悪化予防を目的に運動療法や物理療法などを用いてリハビリテーションを行います。
一人ひとりの患者さまに対して、理学療法評価といわれる身体機能面の検査などを行います。その結果や患者さまの希望や目標に沿って、他職種と連携しながら、適切なプログラムを作成し、アプローチを行うのです。
具体的な内容としては、関節可動域の拡大、筋力強化、疼痛緩和のための治療、動作練習、歩行練習などを行います。理学療法士の養成校・国家試験について
理学療法士の国家試験の受験資格を得るためには、指定された学校や養成校で3年以上学び、必要な知識と技術を身につけなければいけません。
養成校では、一般教養科目、専門基礎科目、専門科目を学びます。それ以外では、関連病院や施設で働く理学療法士のそばで学ぶ臨床実習が必須科目です。
臨床実習とは、1~8週間の間、関連病院や施設で担当の理学療法士と一緒に患者さまを実際に担当させてもらい、評価や考え方を学ぶものです。
また、実技やグループで課題に取り組む授業もあり、それらの必要科目の単位を取得し、養成校を卒業できると判断された方が「理学療法士国家試験」を受験できます。理学療法士に向いてないのはどんな人?
理学療法士に向いていない学生とはどのような方なのか、3つの特徴と解決方法について紹介いたします。
①ほかの人とのコミュニケーションが苦手
理学療法士は、患者さまだけではなく、医師や看護師といったさまざまな職種と関わり、治療やリハビリテーションにチームで取り組んでいます。
リハビリテーションを進めていくうえで、患者さまが日常生活のなかで何に困っているか、できるようになりたいのは何かを聞き取れるように、日々のコミュニケーションが大事です。
ほかの人とのコミュニケーションに苦手意識を持っている方は、日々の生活や実習を通して、家族や友人、患者さまや他のスタッフとの意思疎通が円滑にとれるように意識しましょう。②協調性がない
理学療法士は、他職種と協力しながら患者さまの運動機能の維持・回復をサポートしていく仕事です。リハビリテーションを進めていくなかで、他職種との協力が大切といえます。
自分一人だけで仕事を完結させたいと考えている方には向いていないでしょう。他職種に患者さまの様子について聞き、チーム全体でリハビリテーションを進めていかなければいけません。③向上心が低い
理学療法士は、養成校でも、国家試験に合格して仕事を始めてからも、地道に勉強する必要があります。
働き始めてからは、最適なリハビリテーションを提供するために、最新の医療情報を学び、技術を身につけ、患者さまに喜んでもらえるような努力が必要です。
患者さまの日々の変化を察知し、最適なリハビリを提供するために、自ら積極的に勉強する気持ちがない方には向いていないでしょう。
毎日の業務のなかで、疑問点や改善点などを解決できるよう学習し、その内容についてよく知る人に尋ねて教えてもらうなど、学習や改善していくクセをつけておきましょう。理学療法士に向いているのはどんな人?
次に、理学療法士に向いている学生とはどのような方なのでしょうか。理学療法士に向いている学生の2つの特徴を紹介いたします。
①ほかの人への配慮ができる
理学療法士の仕事は、患者さまと関わるだけではなく、医師や看護師などの他職種との連携や、家族とも関わる機会が多くあります。
相手の視点に立ち、患者さまや家族の意見をくみ取りながら信頼関係を深めていき、今後の生活を一緒に考えるといった視点が必要です。
人と関わったり、相手の視点に立って考えたり、他者への配慮ができる方が理学療法士に向いているといえるでしょう。②誰かの役に立ちたいという気持ちがある
理学療法士に限らず、医療職は「人を救いたい」、「誰かのために役に立ちたい」といった気持ちが最も大切です。
ケガや病気のあと、悲観的になっている患者さまを励ましながら、効果があらわれるまで試行錯誤を繰り返しリハビリテーションを行います。
そのため、相手を思いやり喜ぶ顔が見たいといった強い気持ちがある方が、理学療法士に向いているといえるでしょう。理学療法士が活躍する勤務先は?
学療法士はどのような場所で勤務し、活躍しているのでしょうか。5つの分野に分けて紹介いたします。
①医療機関
理学療法士は、医師の指示のもと、疾患の状態や時期に応じてリハビリテーションを行っています。
医療機関では、手術直後や発症早期の急性期でも、機能の回復力を最大限に引き出すために理学療法士の力が必要です。そして、患者を元の生活に戻す回復期などには、個人のニーズに合わせて社会生活への復帰のサポートをします。
健康保険を利用してリハビリを行う場合は、疾患によって一定の期限が設けられています。そのため、効率よく進めていく必要があり、より専門的な知識やスキルが求められるでしょう。②入所・通所施設
介護分野では、日常生活に何らかの介護を要し、慢性的な症状が続いている利用者さまを対象としてリハビリテーションを行っています。
介護施設にも理学療法士が勤務しているところが多くなってきています。そこに入所されている方へのリハビリテーションを行うためです。また、自宅へ訪問する訪問リハビリテーション、デイケアやデイサービスでの通所リハビリテーションなどもあります。
利用者さまが現在の機能を維持できるように理学療法士が関わり、安全に日常生活が送れるようにサポートするのが仕事です。
身体機能だけでなく全身状態の把握、住宅改修や福祉用具などの環境整備などのより広い視野が求められるでしょう。③教育・研究機関
教育機関では、理学療法士として勤務経験のある方や、働きながら非常勤講師をしている方が多くいます。理学療法士の知識を伝え、優れた理学療法士を輩出するのが仕事です。
また、理学療法士の技術や治療方法を確立するために大学院や研究機関で研究活動を行い、より専門性を高める理学療法士もいます。④スポーツ業界
スポーツ業界では、大手企業やプロスポーツチーム、地域のスポーツクラブやスポーツジムなどで指導を行う理学療法士もいます。
どのスポーツのトレーナーになるかで専門性は変わってきますが、理学療法士のほかに、そのスポーツ独自の知識や必要な資格を得ておくと有利になるでしょう。⑤その他
一般企業で、「理学療法士の有資格者」といった条件の求人が出されているものがあり、理学療法士の知識や経験を活かせる仕事があります。
次のような求人で理学療法士を募集しているケースが多くあります。
・医療機器メーカー
・生命保険会社
・製薬会社
・広告代理店
・福祉用具貸与事業者
・ピラティス
・ヨガ
理学療法士としての知識や経験を活かして、別の資格も取得する方もいます。
最近では、理学療法士が活躍の場を広げたい場合に、運動療法と相性がよいといわれているピラティスの資格を取得する方も多くいます。ピラティスの資格は、理学療法士として働く上でも役に立つでしょう。ピラティスとは?
「ヨガとピラティスってどう違うの?」と疑問に思っている方も多いでしょう。理学療法士が扱う運動療法と相性がよいともいわれているピラティスとは、どういったものなのでしょうか。
ピラティスとは、ヨガや太極拳のエッセンスを採り入れたエクササイズです。
ピラティスは、姿勢の維持やバランスを取るときに使われる体幹の深層筋 (インナーマッスル)を鍛え、ゆがみのない正しい姿勢を作り、姿勢の改善を図るのが特徴です。
もともとは戦争でケガをした兵士のリハビリのために考え出され、ベッド上で寝ながら行っていたといわれています。
内容は、関節や筋肉が硬くならないように、上肢や脊柱のストレッチや運動、インナーマッスルの賦活を図り運動不足を解消するものでした。
呼吸法、姿勢改善、筋力強化ができるため、アメリカでは、病院でリハビリとして用いられ、日本でも障害のある方から健康な方まで多くが楽しめるエクササイズとなってきています。ピラティス養成スクールの説明会に参加してみよう!
ピラティスは、理学療法士として働く上で患者さまにも役立てられ、障害のある方から健康な方までが楽しめるエクササイズとなってきています。
今後は、理学療法士として働く上でもスキルアップできる資格になります。
ピラティスを学ぼう!と思っている方のなかには、「どの団体のピラティスがよいの?」と悩んでいる方もいるでしょう。
日本全国で多くのスタジオを運営しているzen placeピラティススタジオは、すべてのスタジオにピラティス専用マシン、その他の器具を完備しています。さまざまなコースがあるので、ご自身の状況に合わせて、学びたい内容に沿って、コース選択ができます。
zoomでの無料の説明会や体験会なども実施しているので、一度参加してみるのはいかがでしょうか。詳しくは、zen placeが提供しているピラティス養成コースをご参照ください。理学療法士に向いていない?ピラティスを学ぶ道もあります!
「理学療法士としてやっていけるのかな?」と不安な学生の方も少なくないでしょう。
理学療法士の資格を取得したあとは、その資格を活かし、さまざまな分野で活躍している理学療法士の方も大勢います。まずは理学療法士の資格を取得し、そのあとで別の道へ進む選択肢もあるのです。
ピラティスは理学療法士との関連性も高く、理学療法士の資格を活かしつつ、活躍の場を広げられます。
将来的には別の分野で働く選択肢もあるので、「向いていないかも」と悲観的にならずに、自分に合っている職場を考えてみてはいかがでしょうか。
Nami
株式会社ZENPLACE、年間200本の講座を運営するアカデミー事業部にて、ピラティスやヨガ、ボディワークに関するセミナーの企画、運営に携わり多くの講師・インストラクターと交流。
ピラティスとwell-beingの普及に尽力、専門誌にも寄稿。幅広い知識で多方面から最新の健康情報を発信し続けています。
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